ブナの花2020年05月04日

ブナの森に春が来ました。
今年は、4月に入っても気温が上がらず、中旬には積雪もありました。いろんな花たちも、今年はゆっくりの開花のようです。そんな中、ブナの花が咲き始めました。去年は全く咲かなかったのですが、今年は豊作の年のようです。

ブナの花
ブナの花は、一つの花芽から、若葉と花が一緒に出てきます。若葉の下にぶら下がっているモホモフが雄花。ここから雄蕊が出てきます。若葉の上にあるのが雌花、これが秋になると、独特な形の殻斗に包まれた種になります。

ブナの花満開
樹を見上げると、梢にはびっしりと若葉と花が咲いています。今緑なのはすべて花芽の芽吹き。花を付けない葉だけの葉芽は、一足遅れて芽吹きます。遠目からは花の咲いているブナが一目瞭然、今年は花が多いです。

ブナハアカゲタマフシ
ブナの若葉にひときわ目立つ赤いモフモフが付いていました。雄花に比べてかなり小さめ。ブナハアカゲタマフシという、タマバエの一種が葉に寄生してできた虫こぶです。若葉が出るとすぐに発生し、成虫が出たあとは落ちてしまうそうです。